ポーカーの基礎

ポーカーのルール

ディーラーボタン

テキサスホールデムでは、Dealerと記されたパックを“ボタン”と呼びます。このボタンにより、カードが配られる順番、ベットを行う順番などが入れ替わります。カードはまずディーラーボタンの隣から時計回りで配られます。カードが配られる度に新しいハンドが開始します。テキサスホールデムでは、カードが配られ、勝者がポットを獲得するまでが1ハンドです。1ハンドが終了すると、ボタンは時計回りに隣のプレイヤーへ移動します。通常、常にアクションが最後となり、相手プレイヤーのアクションを事前に確認できるため、ボタンプレイヤーは有利とされています。つまり、この有利なポジションは全プレイヤーへ公平に提供されます。

ブラインド

ボタンの左隣プレイヤーからカードは配られますが、配布の前にブラインドのプレイヤーが強制ベットを支払います。ボタンの左隣プレイヤーは 、スモールブラインドと呼ばれ、この強制ベットを支払います。支払う金額は、ベットラウンドの最小金額よりも少ない額が一般的です。(例えば、$4-$8のゲームでは、スモールブラインドは$2です。$3-$6のゲームでのスモールブラインドは$1です。スモールブラインドの左隣のプレイヤーはビッグブラインドと呼ばれ、スモールブラインドの倍額の強制ベットを支払います。(例えば、$3-$6のゲームの場合、ビッグブラインドは$3です。)　テキサスホールデムゲームに新規のプレイヤーが参加する時、この新規プレイヤーはビッグブラインドの金額を即座に支払って参加するか、ビッグブラインドの順番が自分に回ってくるまで参加を待つことが選べます。これは、プレイヤーがブラインドの順番を避けるために、テーブルを転々とすることを防ぎます。もし、ブラインドを逃したときは、ソフトウェアが正確な金額をお知らせします。また、ブラインドの順番が回ってくるまで待つことを、“coming in on the blind”と呼びます。テキサスホールデムでは、スモールブラインドとビッグブラインドの両方がライブベットと捉えられています。ポーカーにはベットアクションが戻るまでにチェック、コール、レイズ、フォールドのアクションが用意されています。

ベットラウンド

１回目 (プリフロップ) – ブラインドポジションのプレイヤーがブラインドを支払った後に、２枚のカードが伏せた状態でそれぞれのプレイヤーへ配られます。この２枚のカードは “ホール･カード”と呼ばれます。２枚のカードが見れるのは自分のカードのみです。このホール・カードを確認後、プレイヤーはコール、レイズ、フォールドなどのアクションを選択します。これが１回目のベットラウンドとなりますが、初回のベットラウンドのみチェックのアクションはできません。そして、初回のベットラウンドに限り、アクションはビッグブラインドの左隣から開始します。この時点での最小ベット額は、ビッグブラインド額となります。例えば、$5/$10のノーリミットテキサスホールデムの場合、最初にコールするプレイヤーは最小でも$10を支払う必要があります。(ベット可能な最大額やレイズの上限回数については、テキサスホールデムゲームのタイプによって異なります。)

２回目 (フロップ) – 次に、３枚の共通カードがオープンの状態でボードに開かれます。この3枚を“フロップ”と呼びます。共通カードとは、全てのアクティブプレイヤーが使えるカードを意味します。このラウンドからアクションを行うプレイヤーの順番はディーラーボタンのすぐ左隣のプレイヤーから時計回りとなります。まだベットがない状態では、選べるアクションはチェック、ベット、フォールドの3種類です。一度ベットが行われるとアクションは、コール、レイズ、もしくはフォールドの3種類となります。 ベットとレイズはリミットの低額に合わせて行われます。例えば$5/$10のノーリミットテキサスホールデムでの最小ベット額は$5です。

３回目 (ターン) – フロップラウンドでのベットが完了し、４枚目にオープンでボードに開かれるカードを “ターン”と呼びます。テキサスホールデムではターンは４枚目の共通カードです。オープン後にアクティブなプレイヤーがディーラーボタンの左隣から時計回りの順でアクションを行います。また、リミットゲームでは、ターンからベット額が今までの2倍となります。例えば、$5/$10のゲームの場合、ターンから最小ベット額は$10と増えます。

４回目 (リバー) – ターンラウンドのベットが完了し、5枚目にオープンでボードに開かれるカードを “リバー”と呼びます。テキサスホールデムではリバーが最後の共通カードになります。オープン後にアクティブなプレイヤーがディーラーボタンの左隣から時計回りの順でアクションを行います。

ショーダウン – 全ベットラウンドを終了し、2人以上のプレイヤーがアクティブの場合、ショーダウンとなりカードを公開しポット獲得の勝者を確定します。ノーリミットテキサスホールデムでは、プレイヤーがオールイン状態で、アクティブプレイヤーがいなくなった場合、ベットラウンドは行われないことがあります。この場合、共通カードがオープンで公開され、ショーダウンとなります。ショーダウンの順番は、最後にベットやレイズを行ったプレイヤーから行います。二人目以降は最初のプレイヤーに負けている場合、カードを見せずにフォールドすることができ、これをマックすると言います。そして、5枚のポーカー役で一番強い組み合わせを持つプレイヤーがポットを獲得します。もし役が同等の場合は、引き分けとなり引き分けた人数でポットを分割します。テキサスホールデムでは、マークのスーツに強弱はありません。そのため、引き分けからポットの分割が行われることがしばしばあります。